レポート

「桐生ゼミ」について国際ファッション専門職大学
 国際ファッション学部
 平井教授

「桐生ゼミ」について
  • Q. 国際ファッション専門職大学についてお聞かせください

    平井先生

    本学は、55年ぶりの大学制度の改革で3年前に開学したのですが、プロフェッショナルを育成すべく、年間600時間という実習に重きを置いた新しいスタイルの大学としてスタートしました。今回はその一環として、桐生産地をフィールドとした「桐生ゼミ」を4月から開始し、今後1年間を通して、現地で取材活動や実習を行なっていきます。

  • Q. 今回桐生を選ばれた理由とその背景についてお聞かせください

    平井先生

    いろいろな産地を訪問しましたが、桐生は様々なカテゴリーの繊維産業が集まる複合産地で、なおかつ、産地には一人のリーダーではなく、それぞれのカテゴリー毎に個性的で魅力的なリーダーがいて、一言では語れない感じが、他の産地にはない面白いところで魅力だと感じました。またオープンな雰囲気があって、街に住んでいる人の文化度が高く、地元に誇りや愛着を持っているのがすごく伝わってきました。さらに、我々のゼミ活動に対しても賛同し、支援してくれる雰囲気が伝わってきたのが桐生を選んだ理由です。

  • Q. 桐生ゼミの今後の活動について

    平井先生

    4月の新学期早々、緊急事態宣言で東京からの移動が制限され、ZOOMを活用し遠隔でいろいろな方々に登壇頂き、桐生の歴史や概論を学びました。コロナが落ち着いた7月末に初めて桐生に来て、機屋・染色・刺繍、デザインハウスなどを回り、産地の全体像を把握しました。その後は、個別に取材活動などを通して学びを深めていき、今回、桐染さんで染め直し実習をやらせて頂いております。テーマとしては、大量生産・大量廃棄が社会問題になっていますので、染め直しの伝統技法を活かして、それを解決できないかと考え、ゼミ生が持っている洋服を持ち寄って、染め直して服に新たな価値を与えるというアップサイクルがテーマです

「桐生ゼミ」について

平井教授(左)と丹羽講師(右)

  • Q. 学生たちの様子を見ていかがですか

    平井先生

    例えば、伝統技法の籠染めでは、実際にカゴの中で洋服を手で摘んで柄を作り出すというプロセスを体験し、学生たちも本物の技術に触れて感動していました。グローカルビジネスじゃないですけど、桐生の伝統的な技法を若い感性で新たなプロダクトやサービスに変換し、グローバルに発信して欲しいですね。

  • Q. 今回は染め直し体験でしたが、今後の予定について教えてください

    平井先生

    桐生ファッションウイーク期間に、有鄰館レンガ蔵で桐生テキスタイルマンスのファイナルイベントが開催されますが、本日染め直した作品を展示させて頂き、学生のトークセンションなども行います。 最終的には、20人のゼミ生が3人1組のグループで、機屋さん、刺繍屋さん、染色屋さん、養蚕の現場などで約18企業に対して取材活動を展開し、成果を電子書籍にまとめて、広く一般に公開する予定です。今年が創刊号ということで、来年も取材先を変えながら同じように活動していく予定です。

  • Q. 電子書籍にする理由はなんですか

    平井先生

    どうしてもレポートや論文などは限られた人しか見ませんので、せっかく桐生の方々にご協力して頂いているので、成果物は広く一般に公開していくことで、今後、桐生で仕事をしたいと考えるクリエーターや全国のアパレル産業の方々に読んで頂き、新たな繋がりが生まれることに期待しています。それが結果的にご協力頂いた産地の活性化にも繋がるのではないかと考えたからです。 2022年3月に完成予定で、電子書籍と印刷書籍が選べるようになっていますので、是非お手に取ってみてください。宜しくお願い致します。

「桐生ゼミ」について

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